スクショもNG!あなたは大丈夫?著作権法違反しない為に注意すべき点

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2019年2月13日、文化審議会著作権分科会にて新たな著作権法改正案が検討された事はご存知でしょうか?
その内容には、「違法のものと認識していながらスクリーンショットすることもNG」という項目が含まれており、権利者の許可を得ずにインターネット上にある漫画や写真、論文などといったあらゆるコンテンツを、ダウンロードすることを全面的に禁止するといった方針です。
スクリーンショットで撮影された画像も対象となるため、インターネットユーザーの間で大きな話題となっています。

今回はより具体的な改正内容について、注意すべき点も含めて解説いたします。もくじ

  1. 改定案の内容
  2. スクリーンショットやコピー&ペーストも禁止対象
  3. 気をつけるべきこと
  4. まとめ

◆改定案の内容

権利者の許可なくインターネット上に著作物をアップロードする行為は、これまでも著作権法で禁止されており、音楽と映像に関しても違法にアップロードされた著作物のダウンロードはその対象となっていました。
今回の改定案で下記の項目も、著作権を侵害する行為となる可能性が高く、禁止とされます。

・著作権のある画像や写真や文章のダウンロード
・権利者の許可なく個人のブログに載せている漫画やイラスト等のダウンロード
・著作権があるアニメキャラクターや漫画や映画の画像が載せられたSNSの画面のダウンロード

◆スクリーンショットやコピー&ペーストも禁止対象

著作物のダウンロードはもちろん、画面に映っている画像そのものを保存するスクリーンショットや、文章のコピー&ペーストも禁止されることになりました。
しかしこれに対しては一般のネット利用に影響が大きいことから反対意見も多く、現在は禁止範囲を検討中とのことです。
禁止される行為の具体的な例としては、

・アニメキャラクターや映画のキャラクターなどをアイコンに使ったSNS画面のスクリーンショット
・ブログ内に載せられた歌の歌詞をコピー&ペースト

などが該当します。
しかし、現時点では海賊版サイトが対象となっております。
スクショ禁止とは主に海賊版のダウンロード・スクリーンショット禁止のことを指しており、全てのWebサイトからのダウンロードが禁止という訳ではなく、著作権を侵害していないサイトのスクショは私的使用目的であるなら可能とのことです。

◆気をつけるべきこと

ネットユーザーにとっては、スクリーンショットやコピー&ペーストなどの行為は日常的な行為で、違法行為に当たるとは考えたこともない人が大半だと思います。
しかし、この改正案は通常国会に提出された後、早ければ来年からの施行となる見込みです。
違法行為にならないように気をつけなければならない点は、

・不用意にスクリーンショットしない
・違法アップロードに気をつける

になります。
画面をスクリーンショットする必要がある際には必ず、スクリーンショット先のサイトが海賊版サイトでないか、他人の著作物の画像や文章が掲載されていないか見極める必要があります。
例えばTwitterなどでよく出回っている漫画のワンシーンの画像なども、無断で掲載した著作物の場合には、違法アップロード行為にあたりますので安易にスクリーンショットしないようにすることが重要です。

◆まとめ

今回、著作権法の改正ポイントは「海賊版サイトの対策」でしたが、Web担当者や日頃からインターネットに関わる機会の多い人にとっては、著作権の問題は少なからず意識したほうが良いでしょう。

何気なく行っている行為が違法行為にならないように日頃から文化庁サイトなどを見ておいてもいいかもしれません。 フォーザウィンはIT業界で働く仲間を募集しています! 経験、未経験は問いません。是非当社の採用情報をご覧ください。 採用情報を見る >