印刷ミスを起こさない為に知っておくべき「RGBとCMYKの違い」

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時間をかけてPCで作った資料をいざ印刷した時に、印刷したら何だか色が変わってしまった!という経験をお持ちの方は少なくないと思います。
実はPCやスマートフォンで見ている色と、紙に印刷したときに見ている色とでは異なった色の要素が使われています。
個人的に使用するものであればそこまで気にならなくてもクライアントが絡む案件だった場合は、トラブルの原因になる場合もあります。
そのため、使用する媒体が紙なのかWebなのかによって、PhotoshopやIllustratorなどのデザイン系ソフトを扱う際の処理方法を変更しなければなりません。

今回は、RGBとCMYKの特徴と違いについて詳しく解説します。もくじ

  1. RGBとは
  2. CMYKとは
  3. RGBとCMYKの違い
  4. RGBデータをCMYKに変換する方法
  5. まとめ

◆RGBとは

基本的に皆さんが日常で目にしている「色」は、光を通して、カラー認識をしています。
RGBは「光の三原色」と呼ばれ、PCやTVのディスプレイなどで表現される基本の色のことを指します。
Red=赤、Green=緑、Blue=青のそれぞれの頭文字を取って、「RGB」と呼ばれます。
この3色は混ぜれば混ぜるほど明るい色へと変化し、白に近づいていきます。
そのため、「加法混合」「加法混色」とも呼ばれています。
PCやスマートフォン、タブレットやテレビの映像表示にはこの「RGB」が使われています。

◆CMYKとは

一方でデータを紙に印刷した場合などには、「CMYK」が使用されます。
「CMYK」は、「色料の三原色」のことで、Cyan=シアン、Magenta=マゼンタ、Yellow=イエローの三色、それに加えてKey plate(キープレート=黒、墨)から頭文字1文字ずつを取っています。
RGBとは逆に、これらは、混ぜれば混ぜるほど暗い色になり、黒に近づいていくため、「減法混合・減法混色」とも呼ばれます。
すべての色が重なった部分は、最も黒に近づきます。
また、「プロセスカラー」とも呼ばれ、一般的なフルカラー印刷の多くはこの4色で印刷されています。

◆RGBとCMYKの違い

一言でRGBとCMYKの違いを表すと、「その色が再現できる領域の違い」といえます。
つまり両者では、カラースペース(再現する色の領域)が異なります。
RGBの方がCMYKより色彩を再現できる広い領域をもっています。
通常、紙媒体で使用する際のインクではRGB形式のすべての色は表現出来ません。
そのため印刷する場合はCMYK方式への変換作業が必要になってきます。
PCで作成したデータを紙に印刷した時に感じる、「何か色が違う」という違和感はこれが原因といえます。

◆RGBデータをCMYKに変換する方法

Photoshopやillustratorなどのデザイン系ソフトは簡単に「RGB⇔CMYK」の変換が可能です。

【Photoshop】
[イメージ]→[モード]→[CMYK]を選択する
これで変換されます。

【illustrator】手順はPhotoshopとほとんど同じです。
[イメージ]→[モード]→[CMYK]を選択する
これで変換されます。

◆まとめ

色はイメージに直結する重要な要素となります。
RGBとCMYK、2つの三原色を理解して印刷した際に色が変わってしまうなどの問題が起こらないように、しっかりと事前の対処を行うことが大切です。
そのため、変換方法を覚えてすぐに実践していきましょう。 フォーザウィンはIT業界で働く仲間を募集しています! 経験、未経験は問いません。是非当社の採用情報をご覧ください。 採用情報を見る >