ユーザーがあなたのWebサイトに初めて接触するページをランディングページ(LP)と呼びますが、訪問したユーザーのモチベーションを高められるかはLPの影響が大きいです。しっかりとユーザーをコンバージョンに結びつけるためには、A/Bテストを実施して、LPを最適化することが重要です。
◆A/Bテストとは
A/Bテストとは、WebサイトなどにおいてA案とB案といったように複数のパターンを用意して、それぞれのパフォーマンスを比較するテストです。
2パターンとは限らず、場合によっては3パターン以上で実施することもあります。作成したパターンをランダムにユーザーに表示して、より成果を挙げられたページを採用するというものです。
A/Bテストを始めるためには、仮説を立てる必要があります。課題を考えて、その改善が期待できるパターンをA/Bテストで試すことで、LPの最適化を効率よく進めることができます。
◆A/Bテストを実施する理由
A/Bテストのメリットは、複数のパターンを同期間に試して効果を測定できるところです。キャッチコピーを2案作った場合、どちらのキャッチコピーの方がユーザーの反応が良いのか、検証して採用する案を決める必要があります。そんな時、順番にページを更新して成果を計測していると評価できるまでにとても時間がかかります。A/Bテストは比較検証するための時間のロスを減らすことができるのです。
スムーズにA/Bテストを実施することで、他の部分のA/Bテストを実施することができます。新しい仮説出しと、A/Bテストによる検証を繰り返すことで、LPの最適化をスピーディに行うことができます。
◆A/Bテストで大事なポイント
A/Bテストを行う上で、重要なポイントを4つ紹介します。
1.色
LPの第一印象は、色による影響が大きいです。
ページ全体のカラーバランスを始め、コンバージョン導線に近いバナーの色味を変えてみる、色の組み合わせによる変化を検証するなど、色を変更することが有効な箇所は多くあります。
2.ボタンの配置
ボタンの配置は、A/Bテストのポイントで最も王道な項目です。ユーザーにとって認識しやすいボタンの配置や、ボタンの数など、コンバージョンに近い要素だからこそ、検証が大事な項目です。
3.キャッチコピー
キャッチコピーは特に実施しやすい項目です。文章として直接的な印象をユーザーに与えるため、キャッチコピーごとの反応を分析できれば、ユーザーの性質に併せて使い分けるなどもできます。
4.フォント
フォントはキャッチコピーや文章の印象を変える役割があります。同じキャッチコピーでも、ユーザーにとってより魅力的に感じさせるフォントはどれなのかをA/Bテストで試すことも重要です。
◆まとめ
LPを運用する上で、A/Bテストを行うことで最適化できるポイントはたくさんあります。僅かな違いでもコンバージョン率に数パーセント影響を及ぼすことがあります。
また、A/Bテストは実施するたびに必ず効果がでる、というものではありませんが、繰り返すことでLPの最適化を進めることができるため、しっかりと仮説をたて、検証を繰り返して利用的なLPを作り上げましょう。