ユーザーフレンドリーなアクセシブルデザインとは?

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高齢者や障害のある人の利便性を配慮しながら、健常者の利便性も確保することを目的としている「アクセシブルデザイン」。
アクセシビリティに配慮することで企業の信頼性を向上させ、信頼に繋げることができます。
今回はそんなアクセシビリティに配慮した「アクセシブルデザイン」について分かりやすく解説していきます。

もくじ

  1. アクセシブルデザインとは
  2. アクセシブルデザインのルール
  3. アクセシブルデザインの事例
  4. まとめ

◆アクセシブルデザインとは

「アクセシブルデザイン」は、高齢者や障害のある人々の利便性を配慮しながら、健常者の利便性も確保することを目的として従来の設計を高齢者や障害のある人々のニーズに合わせて拡張するデザインのことを指します。
アクセシビリティを意識した設計をすることで製品やサービスなどを利用できる顧客を最大限に増やすことが可能となります。
つまり「アクセシブルデザイン」はビジネスを最優先とするのではなく、高齢者や障害のある人々の利便性を高めることが一番の狙いということです。

◆アクセシブルデザインのルール

誰でも使いやすく生活を便利にしてくれる「アクセシブルデザイン」を用いた製品。
それらは使いやすくするためのルールが定められているのをご存知でしょうか?
ここでは定められているルールについて詳しく紹介します。

JIS

誰もが一度は聞いたことのある「JIS(ジス)」。
正式名称は「日本産業規格」です。
JISは製品の品質をより良くしたり生活を便利にするために、製品の大きさや形、生産方法などを国で定めた基準のことを指します。
基準があることでメーカーが異なっても同じ製品であれば使えるようになっています。
そのため、JISは必要不可欠な基準となっています。

ISO規格、IEC規格

前述のとおり、JISは日本で定められた国家規格です。
「ISO規格」と「IEC規格」は世界共通で使える国際基準として定められたものです。

「ISO規格」は国際標準化機構と言い、電気・電子製品以外の国際規格を発行しています。
「IEC規格」は国際電気標準会議と言い、電気・電子製品の国際規格を発行しています。

◆アクセシブルデザインの事例

では「アクセシブルデザイン」を用いたものにはどんな製品があるのかご紹介いたします。

シャンプー

シャンプーの容器の側面やプッシュする部分にギザギザがあるのをご存知でしょうか?
こちらは髪の毛を洗っている際に目を閉じたままでもシャンプーとコンディショナーの区別ができるようにしてほしいというユーザーからの声があって付けられるようになりました。
目が見える方が目を閉じた状態で使用する際はもちろん、目の不自由な方にも容器のデザインで区別ができる為、アクセシビリティを意識した製品であると言えます。

牛乳パック

牛乳パックの上部には小さなくぼみがあります。
こちらは「切欠き」と言い、目の不自由な方が「牛乳」であることを判別できるようにした印です。
「切欠き」は上部の片側にしか存在しなく、反対側が開け口と分かるようにしています。
こちらもシャンプー容器同様にアクセシビリティを意識した製品であると言えます。

◆まとめ

今回はアクセシブルデザインについて解説しました。
高齢者や障害のある人々の利便性を配慮した製品を作ることで、結果的に体に不自由のない方も、より製品やサービスが使いやすくなります。
製品やサービスに限らず、Webデザインでもアクセシビリティを意識して制作することを心掛けていきたいですね。
是非「アクセシブルデザイン」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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