アカウント凍結のリスクも!避けるべきMEO施策(ローカルSEO)

ツール

Googleマップ上での検索順位を向上させるMEO対策は、実店舗や施設を運営する企業にとって注目の集まるマーケティング手法です。検索結果ページのオーガニック表示よりも上に掲載されることがあるため、SEOで上位表示を狙うのが難しい企業にとっては、有効なアプローチになり得ます。

一方で、長年SEOに携わってきたWeb担当者であっても、MEOはGoogleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)の運用が中心となるため、SEOとは異なる知識や対応が求められます。不適切な施策を講じた場合には、最悪の場合、ビジネス情報がGoogleから削除・停止されてしまうリスクもあるため、細心の注意が必要です。

この記事では、MEO対策において避けるべきNG行動を取り上げます。読み進めていただくことで、どのような行為がリスクにつながるのかを把握し、安全かつ効果的にMEOに取り組むためのヒントを得られます。

もくじ

  1. MEO対策で避けるべき行動
  2. ガイドラインを破るとどうなるのか?
  3. 外部からの指摘で違反が発見されるケースも
  4. まとめ

MEO対策で避けるべき行動

MEO対策では、Googleビジネスプロフィールの登録内容が非常に重要です。正しく使うことを常に意識しましょう。これから紹介する点は特に注意が必要です。

なお、Googleの「ローカルビジネス情報のガイドライン」を必ず確認し、それに沿って情報を登録してください。

誇張された表現(根拠が曖昧な最上級ワードの使用)

Googleビジネスプロフィールでは、特別セールや割引、特典などを過剰に強調するような表現は禁止されています。たとえば「全品50%オフ」といった表記もガイドライン違反となる可能性があるため、注意が必要です。つい自社サイトなどで使い慣れている表現でも、Google上ではNGとなるケースがあります。

また、「地域最安」「業界No.1」「日本一」などの根拠のない最上級表現も避けるべきです。こうした誇張表現は特にガイドラインで問題視されやすいため、複数人でアカウントを管理する場合は、スタッフ全員でルールの理解を共有しておくことが重要です。

適切でないコンテンツ

Googleが不適切と判断するコンテンツを公開すると、ガイドライン違反となります。
たとえば、いじめや嫌がらせ、差別的表現、過激な暴力やテロ関連、性的描写、児童虐待などが該当します。
このような投稿を意図的に行うケースは稀かもしれませんが、誤ってNGワードを含めてしまう可能性もゼロではないため、内容の確認には十分注意しましょう。

また、アカウントが不正アクセスを受け、勝手に内容を書き換えられるリスクも完全には否定できません。健全な運用を保つためにも、アカウントのセキュリティ対策は万全に整えておく必要があります。

口コミの偽造行為

自分で作成した虚偽の口コミを投稿する行為は、絶対に避けなければなりません。
口コミの捏造は、うっかりではなく意図的に行う不正行為であり、単なる注意点というよりも、倫理的な姿勢の問題です。たとえ自分が一般ユーザーを装って口コミを投稿したとしても、Googleには様々なデータが蓄積されており、不正は見抜かれると考えるべきです。

また、金銭を支払って第三者に口コミを依頼するような“やらせ”行為も厳禁です。Googleが具体的にどうやって不正を見分けているかは明かされていませんが、一度でも不正な操作を行えば、その事実は履歴として残ります。仮にその後、自然な口コミが増えたとしても、過去の不正が帳消しになることはありません。

ガイドラインを破るとどうなるのか?

Googleのローカルビジネス情報に関するガイドラインに反する行為を行うと、Googleビジネスプロフィールのアカウントが停止される可能性があります。
その結果、これまで表示されていた店舗情報が検索結果やGoogleマップから消えてしまうことになります。
アカウント停止は予告なく実行されることが多いため、日頃からポリシーを守った運用を心がけることが非常に重要です。

一度アカウントが停止されてしまうと、必ずしも元に戻せるとは限りません。仮に復旧できたとしても、その間はGoogle経由での集客が完全に止まり、MEO対策の効果も失われてしまいます。こうしたリスクを避けるためにも、ガイドラインの内容を理解し、常にルールを守った運営を徹底しましょう。

外部からの指摘で違反が発見されるケースも

ガイドライン違反が発覚するきっかけは、必ずしもGoogleからの直接的な指摘とは限りません。誰でも通報できる仕組みがあるため、第三者の報告によって明るみに出ることもあります。中には、競合他社が意図的に通報するというケースも考えられ、残念ながらそのような悪質な行為が存在するのも事実です。

こうしたリスクを避けるには、最初からガイドラインをしっかり守ることが最善の対策と言えるでしょう。ガイドラインの順守はMEO対策の基本であると同時に、ユーザーに対して信頼性のある正確な情報を届けるという観点からも欠かせない姿勢です。

◆まとめ

MEO対策を進める上で重要なのは、Googleビジネスプロフィールの登録や運用において、ガイドラインをいかに確実に守るかという点です。コンテンツが違反対象になっていないか、表現が過度でないか、誤字脱字がないかといった細かなチェックが求められます。

一見、手間のかかる作業に思えるかもしれませんが、万が一ビジネスリスティングが停止された場合、その影響は非常に大きく、復旧にも時間がかかる可能性があります。さらに、必ずしも元に戻せるとは限りません。

だからこそ、リスクを避けるためにも、正確で丁寧な運用を心がけ、ガイドラインを順守したうえで、安全にMEO対策を実施していきましょう。

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